※この記事において"新RS"は2018年モデルを指します。
前モデル(RS2017)で、RSシリーズの初速性能の高さは実証済みです。
新RSの狙いは、高初速エリアを更に広げることでした。
そんな新RSの進化の秘密を大解剖!
二木ゴルフスタッフによる試打の感想や、実際に使用しているユーザーの声を掲載!
このページを見れば、きっとあなたも新RSが欲しくなる!?
圧倒的に広がった高初速エリア
新RSは市場にあるドライバーに比べて、高初速エリアを約160%広くなりました。
だから、他のドライバーでは飛距離が落ちてしまう打点でもボール初速が落ちずに方向性も安定して、飛距離がほとんど落ちません。

高初速エリア拡大につながる3つの設計
なぜ、新RSは高初速エリアを160%も広くすることができたのでしょうか。
秘密は「Wクラウン設計」、「ナブラフェースの進化」、「Wモーメント設計」にあります。
高初速への影響はもちろんのこと、エリアの拡大にも効果を発揮しています。
Wクラウン設計
インパクト時にフェースだけではなく、クラウンの一部までたわませることでボールの潰れすぎを抑え、ボール初速を上げる方法です。

【一般的なドライバー】
クラウンエリアが広く、後方まで変形している。
たわみエリアが小さい。

【Wクラウン設計】
クラウンの変形エリアが狭く、前方だけが変形している。
たわみエリアが大きい。
ナブラフェースの進化
フェース面に関して、全体を薄くすると反発は大きくなるものの、ルールに違反してしまいます。
そこで、中心部分の肉厚部分を可能な限り小さくし、周辺部分を薄くしました。
これにより、芯を外した時でも高初速が得られます。

Wモーメント設計
W モーメントとは、トゥヒール左右慣性モーメントとフェースバック上下慣性モーメントです。
インパクトでスィートスポットを外して打った場合ヘッドは回転しますが、慣性モーメントが大きいことでその回転が抑えられ、ボール初速の低下、スピンの変化を少なくすることが可能です。
高初速効果は、インパクト時のヘッドの回転を抑えることで、更にアップします。

【トゥヒール慣性モーメント(左右)】
打点がトウ・ヒールに外れた場合、左右慣性モーメントが大きいことでボール初速の低下が抑えられ、サイドスピンの変化も抑えられます。
例えばトウ側に当たった場合、ヘッドは右方向へ回転し、フックスピンがかかり、ボール初速が落ちます。
左右慣性モーメントが大きいことでこの回転が抑えられ、ボール初速が落ちず、フックスピンも少なくなる為に飛距離の低下が抑えられます。

【フェイスバック慣性モーメント(上下)】
打点が上・下に外れた場合、上下慣性モーメントが大きいことでボール初速の低下が抑えられ、バックスピンの変化も抑えられます。
例えば下側に当たった場合、ヘッドは下方向へ回転し、バックスピンが増え、ボール初速も落ちます。
上下慣性モーメントが大きいことでこの回転が抑えられ、ボール初速が落ちず、バックスピンも増えないことで、吹き上がりが抑えられ、飛距離の低下が抑えられます。
これらの設計の結果、新RSドライバーは高い反発性能と高初速エリアを実現しています。
他の一般的なドライバーと比べて圧倒的な高初速性能を手に入れています。

ターゲットに合わせた2つの新RS
ターゲットに合わせて、2つのヘッドが用意されています。
新RSFは「つかまりすぎない」、新RSは「つかまる」ヘッドに。

【新RSF】
重心アングル : 24.5°
球筋 : ストレートからフェード
重心アングルが大きすぎず、つかまりすぎない。

【新RS】
重心アングル : 30°
球筋 : ストレートからドロー
重心アングルが大きく、つかまりやすい。
担当者試打インプレッション
先代の「RSシリーズ」は実際に飛ぶという評判も多かったのですが、残念ながら『ギリギリアウト』となってしまいました。
今回は1本づつ全数検査の上での出荷体制のようですので、恐らく問題ないでしょう。
新製品「RS」「RSF」を私も実際に試打してみました。
前作と比べ、果たしてその飛びのは変化しているか、そして2本の違いは何か検証してみます。
RS
「Wクラウン設計」によって出来たフェース寄りの傾斜部分が構えた時に気になるのでは、と試打前は思っていましたが、実際に構えてみたところあまり違和感を感じることはありませんでした。
フェースはややフックフェースですが、捕まりやすい安心感を与えてくれます。
球筋はドロー系で、弾道も高めで前作よりも易しく感じます。
肝心の飛びに関して、「ものすごく飛ぶ」という印象よりは「安定して飛ぶ」というように感じました。
RSF
構えた感想としては「RS」よりやや面長で、ディープフェース。
フェースの向きもストレートで構えやすいです。
ドローヒッターの私はこちら方が好みです。
球筋は思ったよりも捕まり易い印象です。
試打をした際のシャフトがDiamana for PRGRで癖がまったく無く、やや先が走る中調子の印象のため、シャフトとの相性によるものかも知れません。
更に、「RS」より高さを抑えた強い弾道が特徴的でした。
「RS」に引き続き「RSF」も安定感があり、飛びに関しても文句ありませんが、ただひとつだけ「打球音」が気になりました。
好みが分かれる部分ではありますが、カーボンクラウンのせいか独特の高い音がします。
総評
全体的な印象としては、やはり飛びのRSは健在で、更に使い易くなっているように感じました。
飛距離性能に関して、私の試打データでは約5yから10yほど伸びており、平均して前作を上回っています。
また、今作の特徴である「広い高初速エリア」についてですが、芯を外しても飛距離が落ちづらい(と言うよりは、外した感覚があまりない)ことから、私は実際に高初速エリアの広さを体感することが出来ました。
「RS「」RSF」の違いもはっきりしています。
スライサーで飛ばしたいと言う方は「RS」、捕まりすぎを嫌う方は「RSF」がおすすめです。
いずれにしても「飛び」を求める方は試してください!
お客様の声

現在の悩み : スライスして飛距離が伸びない
クラブでこれほど変わるとは思っていませんでした。
スライスに関しては私の技量の問題ですので諦めていましたが、このクラブはスライスがそんなには出ませんでした。
このクラブで練習すれば長年の悩みが解消されそうです。
最も注目するのは飛距離でした。私のクラブと比べると20y位は伸びた気がします。
- T.Kさん(48歳)
- ヘッドスピード : 40m/s
- 使用クラブ : 新RS 10.5R

現在の悩み : フックボールが多い
フックフェースのクラブは苦手だがFはフックフェースではないところがいい。
弾道もストレートからいい感じのドロー。
カーボン複合と聞いていたが違和感無く心地よい打感。
距離は驚くほど飛ぶ!違反クラブではないかと心配になるくらい。
次回の月例が楽しみになるクラブだ。
- Y.Sさん(52歳)
- ヘッドスピード : 42m/s
- 使用クラブ : 新RSF 10.5S

現在の悩み : とにかく飛ばしたい
仲間の中では飛ばない方なので、とにかく飛ぶクラブが欲しいと思い相談したところ、すすめられたので試打をしてみました。
前作のRSは知っていましたが手に入らず、今回のRSも期待していました。
飛距離は確かに飛ぶ!音はもう少しおとなしくてもいいかなぁと思うけど、飛距離には変えられないですからね。
ディアマナで打ちましが純正は少し私には軽く感じたので60g位のシャフトにしたら安定感も距離ももっと出そうです。
- T.Tさん(43歳)
- ヘッドスピード : 44m/s
- 使用クラブ : 新RSF 9.5S