2019 スリクソン ボール Z-STAR〜新素材SeRM®が支える圧倒的飛距離性能の秘密〜

ツアーボールの中でも圧倒的な飛距離性能でブレイクしたZ-STAR

 スリクソンZ-STARシリーズがブレイクしたのは2010年。その頃に一世を風靡していた石川遼プロが賞金王を獲得した際に使用していたのがZ-STAR XVのプロトタイプだった。当時の石川遼プロの前へ、前へ飛ばしていくスタイルと、Z-STAR XVの飛びを重視した性能は見事にマッチしていたのだ。

そして、あれから10年……。

 さらなる進化を遂げたZ-STARシリーズの秘密に迫るため、ダンロップのゴルフビジネス部門で商品企画を務める片山博之氏に、二木ゴルフの“やバイヤー”ショーンが話を聞いた。

二木ゴルフ“やバイヤー”ショーン&ダンロップ片山博之氏

ー新しいスリクソンのZ-STARボールについては、素晴らしい、世界初など色々と噂を聞きましたが、またスゴイのが出たということでいいんですかね。

今回はですね、ツアーボールのカテゴリーですので、とにかくプロが厳しいセッティングの中でパフォーマンスが出せる、飛距離性能、スピン性能、フィーリング…この3つを出来るだけ高い次元で達成するというボールになっています。

スリクソン Z-STARシリーズはドライバーの飛びに関しては、ツアーボールの中では1番飛ぶという風にプロの方も仰ってますし、 トップアマの方にも元々評価が高かったんです。一方でもうちょっとスピン性能があったらな、という課題があったのも事実でした。
ご存知のようにツアーボールはフィーリングが柔らかいタイプと、しっかりしたタイプの2つのカテゴリーがあるんですけど、このグラフに書かれている通り、特にZ-STAR XVは群を抜いて飛ぶんですね。

ー全然違いますね、これは…。

特にXVについてはドライバーで飛ぶというのはプラスの要素なんですけど、PGAの選手、マクドウェル選手とかキーガン・ブラッドリー選手といった選手から「もう少しアイアンでのスピン量が欲しい」ということでした。通常は飛距離を伸ばそうとするとスピン性能に犠牲が行くんですよね。けれど、飛距離は落とすなスピンは高めろと非常に難しい事を言われまして。 どうしたらいいんだろうか、と試行錯誤をする中で、SeRM®(セルム)という東京大学が開発をした高分子材料なんですけども、非常に性質として粘る、柔らかい素材とめぐり会えまして、それを一番外側のコーティングに応用できないかな、というところで研究が始まりました。

SeRM®コーティングは、もうとにかく粘るんで、粘っこいんですよね。フェースとの摩擦力がすごく高くなってショートゲームで非常に食い付いてスピンが効いてくれると。なおかつフェースと直接当たるもんですから当たり感、感触が非常にマイルドになる。
と、言うところでまずはショートゲームでのスピン性能をワンランク上に上げることができたんですよね。
XVについてはコーティングだけじゃなくてコーティングの内側のウレタンカバーも従来のモデルに比べるとワンランク柔らかくしてるんです。

ー2層目ですか?

このカバーですね。通常はカバーを柔らかくすると、どんどんフルショットでのスピンが増していく方向に行ってしまいます。それだとドライバーとか、長いショットでスピンが増えてしまうんで飛距離ロスになってしまうんですね。それはどうしても止めないといけない。
そこで、XVについてはカバーとコーティングにスピン性能の役割として任せてある。

残りの部分は飛びにプラスに働くようにやろう、ということで特にピンクの部分、コアの外側のアウターコアの幅を従来のXVに比べると少し分厚くしてるんです。で、アウターコアのこの部分というのが実はどの部分を測っても硬さが均一なんです。均一にすることですごく反発が高まるんです。それを利用してボールそのものの反発を更にレベルアップしています。通常ゴルフボールのコアは外が硬くて中が柔らかい…硬さに勾配がついているんですよ。ステーキで言うとミディアムとかミディアムレアとか外が焼けてて中が生焼けていうようなイメージなんです。

ー今回のボールは、均一で…硬いんですかね、基本的には。

少し、従来のモデルのアウターコアに比べると少しだけ柔らかくしてるんです。

ー柔らかいんだ。何かちょっとこう飛びに特化するんだったら硬くしなきゃいけないんじゃないかなていう風に思っちゃうんですけど、柔らかいんですね。

そうですね。ボール全体を硬くするとボール速度が速くなりますので、飛びに対してはプラスになるんですけども、どうしても打ち出し角度は低くなってスピンが増える方向に行くんです。ボール速度だけがプラスの条件で、打ち出し角とスピンがマイナスの条件となってしまうので、飛びに対して良いボールではなくなるんですね。
そういうこともあって今回のXVの2層目のコアっていうのは、前回のモデルよりも若干柔らかめに設計してスピンを増やさず、平坦部分を増やすことでボール速度を高める、という細かい調整をやってます。

ー新しいZ-STARボールは「SeRM®SeRM®」って宣伝されていますけど、かなり中身を変えながらのSeRM®じゃないと成立しないわけですね。

そうですね。SeRM®配合のコーティングという技術があったからこそ、スピン性能っていうのはこの外側の部分にお任せして、中側はとにかく飛距離を追求するということが、より今まで以上にできたという感じですかね。

ーZ-STARの方も、XVと同じような感じで、飛距離性能を伸ばすような開発をされているんでしょうか。

Z-STARの方はコアは1層なんですけど、元々フィーリングがすごく柔らかいツアーボールで、なおかつスピンももの凄く効きますよね、っていう評価を頂いているボールです。
「もうちょっとドライバーで飛べばもっと良くなるのにね」っていう声がプロから上がっていましたので、Z-STARはスピンパフォーマンスとフィーリングというのは絶対に犠牲にせずに、飛距離性能だけアップしてくという方向で開発をスタートしたんです。

これもまた相反する事なので非常に難しい事なんですけど、Z-STARはどうやって達成したかというと、このちょうど緑のカバーのすぐ下の中間層がありますね。ここの中間層を従来のモデルと比べると少し硬くしてます。そうすることでボール全体の反発力は高くなるんです。これだけですとフィーリング、Z-STARの良さであるソフトなフィーリングというのが犠牲になってしまうので、それを1番外側のSeRM®配合の柔らかいコーティングが、フェースに当たった時のいい感触に保ちながら、ボールスピードを中間層で上げたという…そんなところがZ-STARの特徴です。
Z-STARの1番中側のコアについてはこれは半熟卵系というか、外剛内柔ですね。ボールスピードも重要ではあるんですけども、出来るだけフルショットでスピン量を少なくしてあげる、打ち出しを高くしてあげる、という効果の方を優先して、外剛内柔のコアにしつつ、ボールスピードを上げてあげるために中間層は少ししっかりめに変えてあります。
結果的にZ-STARの方はドライバーの飛びもプラスになって、なおかつアプローチスピンもさらにグレードアップしている、そこはSeRM®配合のコーティングの効果が出ているかな、というところですかね。

ーXVもZ-STARも、より近付いたということになるんですね。

そうですね。少しパフォーマンス的には近付いたと思います。ボールの硬さというか、打った時のフィーリング自体はちょっとレベルが違うくらい柔らかいものと、少ししっかりしたものとで打球感には大きな差がありますので、ここはゴルファーの方々の好みで選んで頂けるかなという風には思います。

もともと飛距離に定評があったスリクソン Z-STAR XV ボールはショートゲームでのスピンに磨きがかかり、Z-STARボールはドライバーの飛距離性能が上がっているということを、片山氏は語ってくれた。 そして性能面だけではなく、多くのゴルファーにとって良いボールになっているはず、という点についても自信を持っていた。

ーツアーボールと言うと、もともとツアープロであったり上級者といったピラミッドの頂点の上の方のレベルの人がターゲットだという部分はあると思うんですけど、そういうユーザーってボールについてはなかなか浮気しない、ツアーボールはあまり変えちゃうとフィーリングが違いすぎてちょっと待てよ、という風になりますよね。でも今回劇的に変わった。今まで使っていたスリクソンユーザーはイメージが変わってしまうわけですが、すんなり変えられるもんですか?

基本的には、特に上級者の方々がこだわるショートゲームで、カチンという打感、球持ちの悪さという点を感じにくい。何となく心地良い感じだよねというプラスの方向ですので違和感なくスイッチして頂けるかなという風には考えています。
ドライバーで飛ばしたいという欲求、スピンがもっと欲しいという欲求に対しては良くなっていますので、あとは今までの自分の感覚が合わせられるかどうか、というところなんだと思います。

ー一方で一般のゴルファートータルで考えた時には、当然真ん中から下の人の方が多いわけじゃないですか。また、中には上手だけどヘッドスピードがそんなに速くない人も居たりするわけじゃないですか。
ということを考えた時に、このボールはヘッドスピードが高い人の方がより効果が出るのか、低い人にもきちんと同じように効果が出るのかその辺はどうなんですかね。

ヘッドスピードが遅い方でも飛距離、それからスピン性能という部分でいきますと十分効果は出ます。
ただ、フィーリングの部分で、例えば弊社のゼクシオボールを愛用されている方がXVを使うと「スピン抜群だね」になると思うんですけど「フィーリングは少し硬いよね」というような、その方の少し好みじゃない部分が出てくるかもしれませんね。

ー逆に他社さんのボールのユーザーが今回凄そうだから使ってみた場合、「オッ」てびっくりさせられるボールだと考えていいんでしょうか。

そうですね。今のボールでも他社さんからスイッチしていただいて、より飛距離が出て止まるね、とかプラスの要素というのはあると、我々は思っているんですけど、いわゆる一番最初のイメージ。実際他社さんのボールと打ち比べるとZ-STARの方が確実に柔らかいのに、スリクソンのボールの方が硬い、と自分で決めてしまっている部分がありまして。過去の資産というか、そういうレッテルを貼られている感じなんですね。

ユーザーを集めて、マークを消してZ-STARと打ち比べてどっちがいいですか?ということでやってみるんです。マークが見えていると他社さんのボールと言うんですけど、マークを消してるとこっち(Z-STAR)と。今までこんな感覚は無かったでしょと言うと「あー、そうなんだ」と。
他社さんのボールも、歴史が積み重なっていて分厚い部分がありますので、いきなり10人居て5人変えてくれるかというと、そうは思っていません。でも、地道にいい物を作っていれば、いつかは本質に気付いてくれて、スリクソンのボールにスイッチしてくれるかな、と思ってはいますけどね。

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2019 SRIXON Z-STAR XV 1ダース

  • 2019 スリクソン Z-STAR XV ボール ホワイト 1ダース
  • 2019 スリクソン Z-STAR XV ボール プレミアムホワイト 1ダース
  • 2019 スリクソン Z-STAR XV ボール ロイヤルグリーン 1ダース
  • 2019 スリクソン Z-STAR XV ボール プレミアムパッションイエロー 1ダース
  • 2019 スリクソン Z-STAR XV ボール プレミアムパッションオレンジ 1ダース

2019 SRIXON Z-STAR 1ダース

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住友ゴム工業株式会社 ゴルフビジネス部商品企画グループ片山 博之 - Hiroyuki Katayama -

1991年住友ゴムに入社。 今や業界No.1クラブのXXIO(ゼクシオ)を立ち上げ、ゴルフボールだけではなく、XXIOやスリクソン全般のプロモーション・販売企画に携わる。 大学時代は流体力学を専攻していたこともあり、近年はゴルフボールにどっぷり。ボールの数字を見るだけで飛び方がわかる“飛びを科学する”第一人者である。

二木ゴルフやバイヤー・ショーン

幼少期より7年間を米国L・Aで過ごし、二木ゴルフ入社は1998年。持ち前の巧みな話術と堪能な語学力を駆使し、見た目からは想像つかない軽いフットワークで、ヒット商材を求めて世界を駆け巡るオールマイティバイヤー! ジュニア時代からのゴルフ歴35年を経て、各ギアメーカー展示会試打ブース計測器を荒らすドラコン王!

2019 SRIXON Z-STAR XV 1ダース

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2019 SRIXON Z-STAR 1ダース

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